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日野の4代目レンジャー『クルージング・ライジング・スペース』。
1989~2001年まで生産されていたシリーズです。現在でもこのシリーズはたまに見かけますね。
このレンジャーの特徴といえば、平成元年と平成6年の排ガス規制適合エンジンを4トン車ではいち早く搭載したことや、日野のエンブレムが、ウイングマークから現在の『H』に変更になったのが印象的でした。
また、現在では一般的になっている『ABS』が途中から追加装備されたのもこのシリーズでした。特にエンブレムの変更は当時のドライバー間でも賛否が分かれるところで、後期のスペースレンジャーに、カミオンで探したり、中古部品屋で手に入れたウイングマークのエンブレムを敢えて取り付けているドライバーがいた事が思い出されます。
そんな4代目レンジャーのボディーは、延長改造ではなく、超々ロングボディーがオープションラインナップされ、シャーシ自体の強度が上がったのと、当時の流行を受けて、いろいろと様変わりしました(ボディーの写真が残っていません、文章だけですがご了承ください)。
そして何より、とある山形のボディーのメーカーさんとの運命的な出会いがありました。
弊社のクルージングレンジャーと言えばこの仕様になります。
荷台の形状はオープントップ(幌車)で荷台の扉とバンパーに当時流行っていた鱗観音と一枚板の鱗バンパーを採用しました。現在ではあまり見かけなくなりましたが、当時は手軽に『デコトラの雰囲気』が味わえるという理由で、結構流行ったと聞いています。この仕様の最後の一台は、11年前まで地場配達専用車両として活躍してくれていましたが、残念なことに東日本大震災の折に被災しています(ドライバーは無事でした)。
スペースレンジャーからは『鱗』から一変し、ステンレス観音と極太角バンパーが採用されます。オープントップはそのままに、観音はステンレス(鏡面使用)を採用しました。
バンパーもホイールベースの延長が可能になったのを受けて、角の極太ステンレスバンパー(二連)に変更しました。このバンパーの採用に当たっては、『強風に弱い』というバケ四の弱点克服のために、『下方面にウエイトを配置する』という意味合いがありました。
そして何よりも『かっこいい!』んです‼。
角の極太ステンレスバンパー(二連)は車体とのバランスが非常によく、また、ピカピカに磨くと更にその良さが引き立つため、当時のドライバー達は運行の合間によく磨いていました。
……………まで執筆するつもりでおりましたが、次回に執筆致します
文章中にも話に上りましたが、東日本大震災から11年の歳月が流れました。
まずは、東日本大震災で犠牲になられた皆様のご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に、被災された皆様に心中より御見舞い申し上げます。
当時弊社でも2台の車両が津波により流されました。幸いなことに、両車両のドライバー含め全員が怪我をすることもなく無事だったことは不幸中の幸いだったと思っています。
あの悲惨な現状を目の当たりにし、心から絶望しました。
しかしながら、11年という月日は、当時の記憶を少しずつ薄めていました。
そんな矢先、今月16日に発生した福島県沖を震源とする地震は、当時の悲惨で残酷な記憶を呼び覚ますものとなりました。
幸いなことに今回も人的被害ゼロ、物的被害軽微、2,3日の断水で済みましたが、『人があらがう事のできない自然災害は身近に潜んでいる。』そう感じずにはいられませんでした。
どうか皆様も『自然災害は身近に潜んでいる。』ということを忘れずに生活してください。そして、いざという時のために『緊急時の備え』をしっかりとしてください。
お願いします。
最後に今回の地震で亡くなられた方々のご冥福を心よりお祈り申し上げますと共に、被災された皆様に心中より御見舞い申し上げます。
一乗梱包運輸株式会社 代表取締役 片平秀也
次回は、信頼と実績のいそのボデーさん紹介です。
日本一の仮装メーカーさんだと思っています。よろしかったらまた読んでください